【オーナー特集】グラン・フォッセ
【オーナー特集】
グラン・フォッセ オーナー:平野牧子
【歩み】
60歳で会社を定年退職したのち、洋食のカフェレストランを富津市で開業。
料理の基本は、お母様に子供時代から厳しく教育されており、開業するにあたり改めて料理本から学び、レシピを研究し、オリジナルな味を持つメニューを決めたそうである。
メニューは旦那様が生前好きだった洋食をと大分以前から決めていたとのこと。
20年程前から開業の構想をあたため、2012年1月に計画の実行を開始、9ヶ月後に店舗完成。同年10月20日にグラン・フォッセ をOPEN。
店舗の建築に当たってははフランス、イタリア、イギリスにリサーチの為の旅行をし、外観・内装デザインを参考にし、イメージを醸成。ラフデザインを作成し、工務店のデザイナーに依頼。
また旅行先で仕入れた備品や雑貨は、現在は店舗内のインテリア・販売品として魅力を発揮している。
現在、従業員2名を雇用し、開業7年目を迎える。
【第二の人生で成功するには】
平野さんのように会社を定年退職し、第2の人生として飲食業界に参入する方は少なくないと思うが、起業して5年以内に廃業するのが80%といわれる中で、しかも独学で競争力の激しい飲食で6年以上も経営を継続しているのは本当に稀なケースだ。料理のクオリティについても、平野さんは謙虚に「自分は小さい頃から料理はしてきていたので、それが非常に役に立っているのかもしれない」と言われるが、そこから本格的に料理に対する知識や技術を独学で練り上げ、お客様に提供できるレベルにまで持っていくことは師につくよりも多くの試行錯誤があったに違いない。また、平野さんは料理のクオリティの追求という料理人としての側面のほかに、経営者として、お店の認知を得るため、広告の活用やイベントの開催もアクティブに行なっている。ホームページはこまめに更新されており、地元の音楽アーティストとのコラボ企画や工芸教室も開催し、お客様との接点を非常に多くつくっている。駅内のポスターにも出稿し、そのポスターの制作もご自身で行なうほどだ。お客様をただ待つだけでなく、お客様が集まれる様な場を自ら企画し、実施し、それを継続してきたからこそ、必然的に7年目を迎えることができているのだと感じた。
【後進へのメッセージ】
厳しい個人飲食事業の中で経営主に必要な事は、お客様を喜ばせたいという「サービス精神」が有るかどうか。
利益の優先よりも自分自身が仕事を楽しむこと、心の余裕が無ければ良いサービスは提供できない。
準備期間中はしっかりと余裕のある資金を蓄え、計画性をもって事業化していくことか重要。
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